中国のビジネスで必要なもの

Beijing is hot like the fire pan of hot papper .

私の朝の日課はランニングです。その土地の人心、産業、景気が良く分かります。
今まで市街中心地で一番走り易かったのは実は大気汚染で騒がれている中国北京中心部です。
反対にランニングに適さなかったのはドミニカ共和国の緑豊かな首都であるサントドミンゴでした。

新店進出のため連続1ヶ月間ほど、北京の西単、長安街、天安門エリアを早朝に走りました。
中国内蒙古出身者によく間違われていた私は「ニイハオ」と声を掛け合いながら走りました。
朝6時半を過ぎると津波のような自転車、乗客満載のバス、歩道の人波でランニングなど悠長にやっている場合ではなくなります。

結果暗い5時にはランスタートです。さすがにクルマも人も少ないのですが、毎回天安門の国旗掲揚式に遭遇しました。
日の出とともに国旗を揚げるセレモニーは天安門前のすべての交通を全面ストップして行われます。
明けきれぬ空の下、周辺は多数の人民でいっぱいです。ほとんどが地方からの観光客のようですが、何故か大混雑する繁華街、奇抜な高層ビル群、快適な高速道路、広大な空港などを見るより、たくましい人民解放軍の儀仗兵により巨大な紅旗がポールに翻る瞬間に、広大な国土に暮らす中国人民の奥深い鮮烈で力強いエネルギーをまざまざと感じる心引き締まる毎朝でした。
中国のビジネスマンは私が毎朝走ることを知るとうれしそうに「ジンカンさん、やっぱり内蒙古の人みたい、元気乱暴ね」と益々乾杯が盛り上がります。
中国でビジネスを成立させていくには鋼鉄の意志と顔面、強烈な個性とエネルギー、健康なカラダと乾杯が必須です。