僕とEVとMr.Lee Iacoccaの接点

アメリカ ビジネスチャンス

ミスター・アイアコッカと最初に会った場所はベルエアの彼の自宅にあるイエロールームです。
そこは、ソファやカーテンもイエロー、そして田中角栄総理から贈られたという狩野派の金屏風が飾られていました。
穏やかに握手を交わすと「おい!いいジャケットじゃないか。メーカーはどこだ?まさか日本製か?」と冗談まじりに問いかけます。
「もちろん、イタリア製ですよ」僕がすかさず返すと、イタリア移民の末裔である彼は大きな声で笑いながら言いました。
「さすがだよ!ジャケット、企画書、いい出来だ!君の電動二輪車市場導入プランを部下にも見習えと言ったよ」そう言うと僕が日本から送った企画書を持ってこさせた。

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「フォード、クライスラー、今まで、たくさんのガソリン車を創り出し、たくさんの人々に売ってきた・・・」と、彼は話はじめました。
何故、アメリカ産業界の巨人と言われるミスター・アイアイコッカが電気で動く小さな乗り物に興味があるのか?
何故、多忙ななか、若い日本人を私邸にまで呼んでダイレクトに話をしてくれるのか?
彼の優秀なスタッフで市場導入プラン開発は十分なはずなのに。
これは大きな疑問でした。

くつろいだ、アメリカンビジネススタイルの会話が続きます。途中、自慢の奥様が顔を見せて場をなごまします。
ジョークまじりの会話のなかで、その大きな疑問が解け始めます。
彼は微笑みながら「もうそろそろ、いいじゃないか!私はたくさんのデカいクルマを今まで売ってきた。
そろそろ、ユニークで、革命的なカシコイ乗り物を売ろうじゃないか!ちょうど、君ぐらいの年齢のころ、日本に行って生意気なことも言ったが、多くの日本人は温かく理解してくれた。そのお返しを、今、君達、若い人にしてあげる時がきた。さぁ、たくさんのEVを走らせるんだ!いったい何万台を日本にもっていくんだ 」こういうと彼はブレーンから私の書いた企画書を受け取り、企画資料の細かな数値データについて質問を始めました。



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